立命館大学映画部 ブログ版

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消しゴム七回目

すみません、正月休みで更新が滞ってました。mamoruです。
今回は久々に新作を見てきたのでそれについて
そうジェームズキャメロン監督12年ぶりの新作!「アバター」についてです!

もちろん3Dで見ましたよ!

今回はかなりネタばれ覚悟で書きますんで未見の方や興味のある方は読まないことをお勧めします。
っていうか完全にネタばれです。












以下 ネタばれ注意

あらすじ
(まあ、ほとんど予告のまんま)
足の不自由な軍人が部族の女に出会って恋をして人間側を裏切るという話。

ネタばれ注意と書いといてコレか!と怒られている方もいるかもしれません。が実際「アバター」のストーリーなんてこんなもんなんだから仕方ありません。
・・・・とりあえず表向きは

そう、この話もちろん裏があります。

それはアバターを介しての世界がモロにゲームの比喩であるということからわかる話です。

のあらすじ

現実世界ではさえない俺が、アバター使えばスーパーマンになってモッテモテ!

そう、こんなモロにインディアンとの交流から持ってきました、みたいな話のくせにやってることは
マトリックス
なんですよ、この映画!


マトリックスってのはネットの中では凄いハッカーだけど現実世界においては駄目サラリーマンである主人公が、モーフィアスたちに会うことによって実は現実世界のほうこそが間違った世界だと教え込まされる話でした。
お前ホントは救世主だ!人類は皆、体制側で悪だ!ってなやつですね。オウムの洗脳と一緒です。


だからこそ敵は、その信仰に揺さぶりを掛けてくるわけです。
エージェントスミス(日本で言う鈴木、佐藤、並みにありふれた名前。他意なし)と名乗るオッサンが
お前ハンドルネームはNEOとか言ってすましてるけど実際はアンダーソン君(これまたよくある名前。仮に田中君とする。他意なし。)だろうって言ってくるのはそういう意味です。
サラリーマン鈴木さんと次の救世主を名乗る田中君の話と聞けばニュアンスが伝わるのではないでしょうか。
そんなこんなで最終的に田中君はレジスタンスの中で素敵な彼女を見つけて悟りを開き、信仰の力によって鈴木さんに打ち勝つのでした。ってのがマトリックスのあらすじです。

アバターもほぼ一緒の展開をなぞります。
ただ、それがマトリックス以上に分かりやすく、直接的な表現で示され、なおかつヤバい領域まで突っ込んでいるのです。

たとえば、
アバターに入ってる時に、父性の象徴である軍人のオッサンが、「このへなちょこ野郎!ゲームなんてやめろ!」と
ロボットに乗ってまさに鉄拳制裁しに来る。とか
その闘いで主人公を救ってくれるのがゲームの中の女の子であるとか。
仇役は軍人なのでもちろんマッチョ、味方は科学者たちでもちろんなよなよしい、一人いる強い女も完全にキャメロンの趣味というあまりに完璧な布陣とか。
ケーブル一本で心と心はつながると言っちゃう件とか
しまいにゃ、一生アバターとして彼女と暮らすと言い出す主人公などなど

総合して一言で言うならば、
要は2次元に行ってしまう男の話なのです。(3Dだけど)

現実が幻想ととってかわるというのは「胡蝶の夢」以来、古くからあるテーマですが
これをこうもゲームとかネットに限定して!
しかもアッチ側に行くことを肯定的に描いた映画は珍しい!
というか
どーしたんすか、キャメロンさん。大丈夫っすか

と一言掛けたくなるような映画なのです。

・・・・・・

そんなアバターは全世界で10億ドル以上を売り上げいまだにその興行収入を伸ばしています。興行成績トップ1、2はジェームズキャメロン監督作品二つで埋まるというのが大方の予想です。

凄い世の中になったなあ!

psちなみにアバターはもちろんマトリックスよりも早くゲーム的な生活と現実生活の入れ替えについて描いた日本映画があります。それが「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」です。90年台半ばにはこういうことをやっちゃってるF先生が好きだ。
  
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コメント

私も観ましたよ。
3Dで!
ラストシーンのネトゲ廃人オチは圧巻でしたね。
最後は、人間やめました!
ってことやもんな

主人公のせいで
巨木を倒すという凡ミスと
族長が死ぬはめになるというウルトラC級の大失態を犯すという離れ業で絶望的な信頼の崩壊があったにもかかわらず、
レア召喚獣を連れてくるということで一目を置かれるあの世界観がすごい。

あと、
そんなネトゲ廃人たちとの戦闘に対し、大佐の同じ空気も吸いたくないという感じもすごい。

でも、
今回3Dでアバターを観てCGに対する考えは変わりましたね。
アニメーションに勝ってるもんね。
サマーウォーズ、
もののけ姫、
どんなアニメよりも外に飛び出して走りたいわぁという気分で劇場を後にしました。
でも、
新たに認識が変わったことがもう一つ。

ポニョには勝てていない。

CG映画がアニメの領域を侵し始めている昨今で、
俺のアニメに入ってきてんじゃねぇ!と、
唾を飛ばす駿さんは、アニメ界のカールじいさんだったのかもしれないと。
2010-01-06 Wed 19:55 | URL | 麦茶。 [ 編集 ]
ハヤオさんは確かにそうですね、
カールじいさんだと思います。
そう考えるといいなあ。
まあボケてはいるんですけどね。

それと後から気付いたんですが、アバターが3Dであるということもそのままテーマにつながってきますよね。
「I see you」
と言い合いながら現実の体の主人公とナヴィの彼女が言い合うというのは、
・真実の姿を受け入れる
・ネットゲーム的に姿が違っていても心の交流ができる
・デカイ女の人に抱かれたい。(強い女好きもそこまで来たか。多分ミケランジェロのピエタが元ネタ)
とかいろんな意味があるわけですがそれ以上に
空想の人に実際に会える!見える!(3Dで)
みたいな空想が現実化することに対する発言ですよね。
キャメロンさんは、本気ですな!

これまでフィクションで描かれてきた現実とフィクションの倒置をマジでやろうとしてますよこの人!
ひゃあ!
2010-01-07 Thu 11:12 | URL | mamoru [ 編集 ]
3Dゲーム(MMORPG)の反映として主人公があると申しているのも一理あると思います。ただ、この本作品の肌理に触れることで浮かび上がってくる重要な点はMMORPGは主人公の身体感覚は万全の状態で始まりますが、『アバター』では主人公が新たな分身のしての身体を獲得した時のぎこちなさ(主人公が新たな身体を獲得した手足のCU等)が、生々しく捉えられていること、そしてその身体的過程が主人公の通過儀礼として物語の大半を占めることを考えると、貴方が仰るような「スーパーマンになってモッテモテ!」という言葉は本策の主題と大きくかけ離れているんじゃないかとと思ったりもします。確かにMMORPGに結び付けられやすいようなネタですが、深く観ると、3D映画の限界を振り切っているような作品だと思わされました。
2010-05-14 Fri 23:53 | URL | ny [ 編集 ]
どうも感想ありがとうございます!まさか返事をもらえるとは。ちゃんとネットの世界は僕に対しても開いてるのですね。ありがたやありがたや。

確かにあの走り出すシーンの演出は素晴らしかったですね。主人公が新たな世界観を手に入れたのを示すものとしてとてもうまく機能してました。で、そこに身体性のようなものを感じられるのも確かです。(これはホント凄いと思う)

ただ、その後の描写、ナヴィ族の試練を考えると、話の中で身体性を得ているとどこまで言えるかはかなり胡散臭いと感じました。痛みや、死のない体に対して本当に身体性を得たとして良いのでしょうか。

あの世界での通過儀礼は本当に通過儀礼でしょうか?通過儀礼は自身を危険にさらすからこそ通過儀礼であり、失敗しても分身が死ぬだけであるあの世界での試練はそれこそゲーム的な試練でしかないように思えます。見方によってはただのレベル上げのようにも見えるでしょう(RPGの主人公の初期ステータスだって戦闘のために必ずしも万全とはいえませんよね)誰も倒せないはずの伝説のドラゴンをいとも簡単に倒せてしまうのもまさにゲーム的世界のそれですし。

あの世界で通過儀礼があったとするならそれは主人公自身の体が危機に陥るラストシーンですが、そこでのピンチを救うのはヒロインです。主人公ではありません。甘えてますよ、彼。

結局、あの映画における身体性の獲得はどこまで行っても疑似的なものでしかありません。しかしそれでもそれに固執しそれを自らの現実として実現しようとするアレな男、というものが主題(監督ともダブりますよね)でしょう。これは決して身体性を取り戻すみたいな話とはちがうと思います。で、その固執してる仮のものは本当の自分よりも優秀であるヒーローでモテモテな自分です。まあ妄想ですな。

そんなにテーマから離れてはないと思いますよ。

3D映画の限界に関しては、そこまで評価してないです。あんまり興味がなくて。ただキャメロンさんの考え方には興味があり、結果こんな感想になりました。

長々と失礼しました。

2010-07-02 Fri 01:11 | URL | mamoru [ 編集 ]

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